身勝手なプロバビリティ

身勝手なプロバビリティ

2021
洗濯機、衣類、宝くじ、化石
武蔵野美術大学

「プールの中に腕時計の部品を投げ込み、ぐるぐる回す間に腕時計が完成するくらい。」
「廃材置き場を竜巻が通過した後で、たまたまジェット機が出来上がるくらい。」
いずれも地球に生命が誕生する確率がいかに低いかを表す例え話だ。
ある天文学者の計算によれば、地球に生命が生まれる確率は10の40,000乗分の1らしい。 1億が10の8乗であることを考えると、途方もない数字である。

私はまさかこのぐるぐる回転する洗濯機の中で新しい生命が誕生するかも、などと言うつもりないが、とりあえずここで言いたいのは次のひとこと。
「生命誕生がこんなに低い確率でも起きているんだから、そろそろ俺にも宝クジの1本くらい当たらなきゃおかしいだろ。」文句あるかね? 

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