無題<息を止める> 無題<息を止める> 2021絵画、真空パック武蔵野美術大学 真空パックと言えば、食品を長期保存するためによく使われる技術であるが、物の腐食の進行を遅らせる、というのは極端に言えば “時間が止まっている” という見方ができるのが面白い。この制作では、私の周りの美大関係の友人に小作品を制作してもらい、それを真空パックに詰めてみた。これらの多くは学生に描いてもらったである。これから社会に出る彼らにとって、学生時代に描いた作品は当時の様々な感情を語る物になっているはずだ。それを真空パックに詰め、時間を止めてしまうことで、社会で成長していく作者と学生時代で時間が止まった彼らの作品との新しい関係性を探っていければ、と思い制作した習作である。 Copyright Kei Samejima. All Rights Reserved.